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建設業法の改正(解体工事業の新設)について

平成26年9月30日、一般財団法人建設業情報管理センター主催の講演会(於 日経カンファランスルーム)に参加しました。

建設業法等の一部を改正する法律(平成26年法律第55号)」が平成26年6月4日に公布されたことに伴い、業種区分の新設(解体工事業)についても改めてご説明いただきました。 従来、解体工事業はとび・土工工事業に含まれていましたが、重大な公衆災害の発生・環境等の視点・建築物等の老朽化等が近年問題となっていることから、約40年ぶりに業種区分が見直されることとなりました。

実際に解体工事業としての許可が開始される施行日は公布日から2年以内の政令で定める日(平成28年度を目途)とされていますが、経過措置として以下の内容が定められています。

・施行日時点でとび・土工工事業の許可を受けて解体工事業を営んでいる建設業者は、引き続き3年間(公布日から計5年間程度)は解体工事業の許可を受けずに解体工事を施工することが可能。(当該建設業者は、この経過措置期間中(交付日から5年間程度)とび・土工・コンクリート工事に係る技術者の配置でも解体工事の施工が可能。)

・施行日前のとび・土工工事業に係る経営業務管理責任者としての経験は、解体工事業に係る経営業務管理責任者の経験とみなす。

なお、解体工事業に必要な技術者資格(実務経験の取扱いを含む)については今後検討される予定とのことです。具体的な内容について発表がありましたら当ブログでも随時お知らせいたします。

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03-3252-4453 までお気軽にお電話ください。

関東地方整備局の入札・契約方針等に関する説明会


平成26年5月29日、関東地方整備局の入札・契約方針等に関する説明会(於 新宿明治安田生命ホール)に参加しました。

議事は「入札・契約手続きの実施方針等について」、「不調・不落に関する取り組みについて」、「情報化施工・新技術活用に関する取り組みについて」、「特殊車両の通行に関する指導取締要領の一部改正について」と多岐にわたり、関東地方整備局の各担当官の方々から詳細なご説明をいただきました。

国交省直轄事業における社会保険等未加入対策についても改めて触れられ、平成26年3月28日に行われた第4回建設産業活性化会議において、髙木国土交通副大臣より示された方針として、以下が挙げられました。

平成26年8月1日以降国土交通省直轄工事において、元請業者及び下請代金の総額が3,000万円以上(建築一式工事の場合は4,500万円)の工事における一次下請業者につき、社会保険等加入業者に限定する。

・二次以下の下請業者が社会保険等未加入の場合は、建設業担当部局が加入指導等を引き続き実施する。

平成27年度以降は、競争参加有資格者名簿に登録できる企業を社会保険等加入業者に限定する方向で検討。

・地方公共団体等の発注者に対しても、国土交通省の上記スキームを情報提供し、同様の取組みの実施の検討を促すとともに、積極的に社会保険等未加入対策に取り組むよう促す。

以上の方針のもと、今後国土交通省をはじめその他の官公庁においても未加入業者に対する取り組み強化が予想されます。未加入の業者様は、できるだけお早めに加入をご検討いただければと思います。

行政書士後藤政雄事務所では、社会保険等加入についてのご相談も随時承っております。建設業許可申請・経営事項審査申請・指名競争入札参加資格審査申請の代行と合わせて、どうぞお気軽にお問合わせください。

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木材会館・首都圏外郭放水路視察


 平成25年11月11日、東京商工会議所主催の木材会館・首都圏外郭放水路視察に参加しました。

 新木場駅近くの木材会館は、東京木材問屋協同組合100周年記念事業として建設され、平成21年7月に竣工しました。万一の火災時にも安全性を損なわないよう構造躯体は鉄骨鉄筋コンクリートを採用しつつ、外壁には木材がふんだんに使用された大変珍しい建物で、無機質な外観になりがちなビルディングでありながら温かみの感じられるデザインに目を奪われました。

 内装も一般的なビルとは全く異なったもので、檜、杉をはじめかえで、くるみ、山さくら等、9種類もの木材が使用されています。とはいえただ木材を全面的に使用するのではなく、ログハウス然としたものになってしまわぬよう他の素材とのバランスを考慮したとのことです。

 ある規模以上の建物では内装に不燃材を使用することが定められていますが、火災時に避難できる安全性が確保されれば規制が緩和されます。木材会館では天井を高く設計し、火災時の煙を部屋の上部にためることで避難する時間を稼ぐことにより安全性が確保されていました。また、各フロアの縁側的なデッキテラスが開放感を演出するとともに、緊急時にも有効な外階段が設けられていて、デザイン性と機能性がしっかりと両立されています。

 わたくしも建設業許可申請業務の中で工事内容に触れることがあるのですが、木材は建設資材として当然ながら欠かせないものです。鉄骨鉄筋コンクリート建築と木材建築の高い次元での融合がなされた木材会館は、古くからの「木」という素材の持つ新たな可能性を感じさせてくれました。 

 つづいて、首都圏外郭放水路を訪問しました。首都圏外郭放水路は、中川、倉松川、大落古利根川等からの洪水を地下に取り込み、地下50m、総延長6.3kmのトンネルを通して江戸川に流す、世界最大級の地下放水路です。

 訪問先の庄和排水機場はトンネルの終着点であり、流れてきた水をいったん貯めておく調圧水槽と、江戸川への排水を行うための大型ポンプ設備を有する首都圏外郭放水路の心臓部といえる施設です。とりわけ調圧水槽はその広大さと特異な造形から「地下神殿」とも呼ばれ、映画・ドラマの撮影等でも使用されたりと本来の使用目的以外でも注目されています。

 排水機場の建物内でひととおりの説明を受けた後、隣接する芝生のサッカーグラウンド(フルコート)に案内されました。その直下が丸ごと「調圧水槽(地下神殿)」になっているということで、その広大さがわかっていただけるかと思います。

グラウンドの端に小さく突き出た建物へ入り、地下まで116段の狭い階段を降りると、長さ111m、幅78m、高さ18mの巨大空間が一気に広がります。その薄暗い中に長さ7m、幅2m、高さ18m、重さ500tの柱が59本林立している様は、正に地下神殿を思わせる荘厳なものでした。この柱は天井を支えること以外に、周囲の地下水により生じる浮力で空間全体が浮き上がってしまわないための重しとしての役目も担っているそうです。 

 以上のように、今回の視察では旧くからある木材というものの良さを建物そのもので表現した木材会館と、現代土木技術の粋を集めたコンクリート性の大規模施設、首都圏外郭放水路という対照的な二つを一日で体験できました。われわれ建設業許可申請に携わる者としても、それぞれの工事は建設業許可の業種として土木一式工事に当たるのか、建築一式工事に当たるのか等考えてみる機会となり、大変興味深いものでした。

役目は違えど両者に共通するのは、最高の技術を有する建設業者様の手により完成された、単なる施設というレベルを超えた「作品」であるということ。そんな建設業者様のお仕事を許可申請手続き等の代行という形でサポートさせていただくべく、行政書士後藤政雄事務所は所員一同、さらに邁進してまいります。建設業許可について何かお困りのこと等ございましたら、是非一度お気軽にご相談ください。

 

筆:林

参加者:佐藤・髙橋・林

 

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